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| 小豆島の農村歌舞伎の始まりは、正確な資料がほとんどなく起源を限定することはできませんが、今から340〜350年前に始まったと推測 されています。 お伊勢まいりに出かけた人々が、船待ちの時間を利用して上方歌舞伎を見に行ったことがきっかけです。 その頃の肥土山は毎年のように水不足。農家の苦しみを救おうと、庄屋 太田典徳は自費を投じて蛙子池築造に取り組みます。 3年間もの時を経てようやく完成にこぎつけた貞享3年(1686年)、池から肥土山まで水が流れてきたのを喜んだ村人たちは、肥土山離宮 八幡神社の境内に仮小屋を建て、芝居をしました。 以来、小豆島の農村歌舞伎は、幕末、明治にかけて最も盛大に行われ、戦争などの混乱期にも絶えることなく伝承されてきました。 |
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農村歌舞伎の醍醐味は、何といっても舞台と観客が1つになれること。演じるものも、見るものも、互いをよく知る親しき仲。 その地域ならではの野次が飛び交い、笑いが広がり、会場全体がどんどん熱く盛り上がっていきます。 娯楽のなかった時代、農村歌舞伎の楽しさは、いったいどれほどのものだったのでしょう。 段々になった客席は、今も昔と変わらぬ青天井の芝生にムシロ敷き。悠久の昔に思いを馳せながら歌舞伎見物といきましょう。 |