けんちゃんのNPOコラム | NPO の課題と展望

NPOの課題と展望-その3

『協働』の社会へ。
持つべきは力は 『コーディネート力』

NPOを人材育成の受け皿に・・・

NPOに人材が集まらない課題の一つは前述した通り経営力やマネジメント力です。これを解決し突破するためには、地域の様々な問題や課題をビジネスを組み込みながら解決してゆく人材、新しい収益事業をどんどん生み出す経営者が増えなければ先には進みません。加えて社会の価値観を変えてゆく必要もあります。
しかし、仕組み的に新しい兆しも見えてきました。例えばニートや失業者の増加に伴い、過去様々な施策が講じられてきましたが、企業にお金をばらまいても、結果としてニートや失業者は減るどころか増えてしまった。その理由として、利益追求型の株式会社にとって業績拡大のための品質追求は当たり前。即戦力を求める企業において、人材を育成している時間的な余裕はそれほそ多くはない。というのが一つの側面です。またもう一つの側面としては、行政や様々な外郭団体が振り出す補助金の多くが、事業費の内訳として人件費には充てられない場合が多く、人材を育成したくても出来ない。また人件費に充てられないため、仕事を外部に委託するなど企業の仕事をつくり出すことはできても、人材の育成までには及ばないといった構造的な課題が、結果的に失業者を減らすことができない原因をつくり出していました。
そこで、失業者の雇用対策として(緊急雇用等)、社会で実践可能な能力や技能を身につけてもらうための受け皿として、NPO等の社会公益を担う事業者に対し、人件費を含んだ事業費を振り出すという方向性に変わってきたのです。これについては現政党の影響が強いものと思われますが、根っ子の問題を解決しない限り、問題を解決したことにはいなならないといった感じでしょうか。いずれにせよ、私たちNPOにとっては嬉しいお話ですし、ここからが正念場!といったところでしょうか。

『協働』

長くなりましたが、まとめると、NPOのおかれている状況はぶっちゃけ厳しいです。
でも未来に向けて大きな可能性を秘めていると思います。また高齢化していく時代の中で、地域にとって大切な役割を担っていかなければならない責任もあると思います。そこに対してミッションを感じ、動き出していく人をつくり出したり、地域のやる気を引き出していくことこそが、NPOにおけるこれから課題だと思います。様々な問題や課題をどう解決するか、またはそれらを結んだり繋いだりしながら新しい仕組みをつくっていくのもNPOの役割だと思います。

キーワードは『協働』。持つべき力は『コーディネート力』 。

地域やジャンルを超えた様々なものや、人や、企業、地域、みんなの力を集めて、繋いで、相互発展させていく力。そこがNPOに課せられた最大のテーマだと思います。

 

おわり。 最後まで読んでくれてありがとう。


2010/04/21Text:Renkawa