プロローグ | NPO法人 DREAM ISLANDができるまで
たまたま
DREAM ISLANDは、小豆島生まれで小豆島育ちの立花律子と、
2006年の夏にひょっこり小豆島に移住してきた、
九州生まれで北海道育ちの連河健仁の二人で始めた、
ユニット名というか、遊び場というか、職場というか、道場というか、
小豆島をみんなで楽しむための会社です。
たまたま小豆島にやってきて、直感で移住してしまった連河の閃きから始まり、
たまたまの二人の出会いに続き、
たまたま二人のやりたいことや、目指す方向が似ていたことから話が発展し、
たまたま思いつきでつくったような、たまたまが重なってできた会社です。
ダメモト
立花はそれまで小豆島で観光の仕事にたずさわっていましたが、
もっとお客様に近い場所で仕事がしてみたいと思っていました。
連河はそれまでの、いろんなものづくりや営業経験を活かして、
自分の集大成的な仕事がしてみたいと思っていました。
そこで、小豆島のことを知り尽くしている立花と、
技術屋であり営業マンでもある連河とが力を合わせて、
島を元気にするための事業をやろうということになりました。
先のことはどうなるかわからないし、たまたまできた会社なので、
行きたい方向や夢に向かって全力で走ってみたいと思いました。
思いきりやってみて、ダメだったら諦めよう。
もし、まちがってることしてたら、時代に淘汰されるだろう。
だったら淘汰されるまでやってみようと。
ダメでもともと、ダメモト精神てやつです。
夢の島
夢を叶えるための会社、夢が叶う島、夢の島、だったらいいね~。
というわけで名前を“DREAM ISLAND” と名付けました。
思いつきなので深い意味はありません。
ちなみに、この時、ネットで“DREAMISLAND”と検索したら、
いかがわしいサイトがいっぱい出てきて、やばっ!と思いましたが、
これも一つの修行と思って、名前は変えませんでした。
株式じゃなくNPOにした理由
それまで立花は小豆島における観光の仕事にたずさわっていましたが、
団体から個人へと向かう時代の中で、もっとパーソナルな視点に立った
新しい観光のカタチをつくりたいと考えていました。
一方の連河はそれまでIT系の企業で働いていましたが、
2006年に起きた
ITバブル(ライブドアショック)を機に、
新しい仕事の仕方、働き方、生き方のようなものを模索していました。
行政系の畑で育った立花と、民間畑で生きてきた連河は、
考え方や仕事の進め方が180度違っていましたが、
一つだけ共通点がありました。それは
『お客様の顔が見える仕事がしたい。』
ということでした。
そこで、民間と行政の間をとって、
中間法人であるNPO法人という選択を思いつきました。
しかし、育ってきた環境が正反対の二人は、考え方や仕事の進め方も正反対。
お金についても、ある予算を消化させていく、予算消化型の行政と、
ゼロから予算をつくり出していく、予算生産型の民間とでは力学が正反対。
お互いのプライドがぶつかってばかりでなかなか前に進みません。
そして、ケンカを繰り返すこと半年。このままやってても、もうダメかな・・・
と思ったその瞬間、たまたま手に取ったNPOの本にこんなことが書いてありました。
『スタッフは異分子で構成するべし』
地域社会は様々な考え方、様々な年齢、男女、
いろんなタイプの人たちが暮らしています。
よって、NPOは一つの考え方ではなく、
いろんな考え方をもった人で構成しないとうまくいかない…。
女性だけで始めた場合、男性だけで始めた場合、
どちらも失敗する確率が高いと本には書いてありました。
例えば、女性は思いつきでどんどん進んで行く傾向があります。しかし、
ある程度のところまでは進んで行きますが、大儀や計画性が曖昧になりがちで、
途中で目的を見失ってしまい座礁するケースが多い。
一方男性の場合は最初に目的や大儀、事業プランなどを綿密に計画しますが、
計画ばかりしていて肝心の事業が進まず座礁するケースが多い。
よって、地域社会の事業を担うNPOは、男女や世代、経歴や考え方、
タイプの違う異分子で構成した方がいいと…。
目からポロっと、ウロコが落ちました。
なるほど!違ってていいんだ。というより違うからいいんだ。
違うということをお互いが認め合うことで、仲良しになれる。
家庭も、会社も、学校も、地域も、そして国もおんなじなんだ。
自分のことばかり主張したり、違いを主張するからケンカになるんだと。
異なるものを排除しようとするのではなく、違っててもいいんだ。
または違うからおもしろいんだ。ということを前提にした、
異質なものを認め合う社会ってどんなに素敵なんだろうと。
突然光が差し込み、急に道が開けたような気がしました。
また、社会を知ること、学ぶことこそが、NPO活動の醍醐味だとも思いました。
というわけで、そこからエンジンスタート!
